水無月

エンコウ祭り

高知にはエンコウ(猿候)とシバテン(芝天)という素適な空想上の生き物(妖怪?)がいます。

エンコウは、河童の異名とも言われていますが、シバテンとも深い関わりがあるとも言われており、定かではありません。

旧暦の6月12日に、南国市や高知市の五台山や介良・吹井等では水辺に棚を作り、キュウリ等を供えてエンコウ祭りをする民家がありました。

今では、家でエンコウ祭りをするところは、ほとんどありませんが、南国市では、地域でエンコウ祭りを行っています。

南国市の後川河畔に菖蒲小屋を作り好物のキュウリや酒を供え、水難にかからないよう祈願するお祭りで、子供の為、それも男の子の為だけに行われるそうです。

基本的に大人は参加せず、お祭りをするのに必要な準備も、お祭りも、すべて子供たちだけで行われます。

虫送り

農業中心の社会では夏を迎える前に害虫の駆除を目的とした儀式がたくさん行われていました。その一つが虫送りです。

田の稲に足を取られて敵に討たれた鎌倉時代の武将斎藤別当実盛の「虫になって稲を食い尽くしてやる」との怨念を払うために始まったとされます。

いまでは病害虫の駆除は農薬で行われ、こうした慣習も少なくなったようですが、地域によっては、いまでも大きな草鞋(わらじ)を竹の先につけ(片足だけです)、行列を組んで、集落の境界まで行き、その草鞋を立ててくるという虫送りの行事が見られるところもあります。

私が知っている範囲では、土佐町、土佐山村、土佐市、越知町等の集落で今も行なわれています。私が知らない地域でも行なわれていると思いますので「うちんくのところでは○月○日にやりゆーで!」というのがあれば、ぜひ、ご連絡下さい。

ところで小高坂村(現小高坂地区)の虫送りの行事で使われていた直径約60センチの銅鑼(どら・通称ジャン)が、どういう経路か、高知競輪で1950年の開設のころから使われていた様子。

レースが残り一周半になると「ジャーン、ジャーン」と威勢よく鳴らされ、ラストスパートの始まりを盛り上げ続けました。しかし、ひびが入り1998年ごろ「引退」。現在は競輪場「りょうまスタジアム」に展示されているそうです。

輪抜けさま

夏に突入しようという6月30日には各地で輪抜けさまが行われます。

「夏越(なごし)の祓(はらい)」、「6月(みなづき)の祓」ともいわれ、緑の茅(ちがや)の輪を抜けて、半年間の罪穢(けがれ)を祓い、緑の生気を得て暑い夏を健やかにと祈る古来から続く、古式のままの神事で、絵馬が飾られます。

茅の輪は大きいところで直径4.85m程もあり、交通安全を祈願して車ごと輪をくぐりぬけることもできます。毎年、県内各地の神社では露店も立ち並び、賑わいをみせています。

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