久枝・前浜の
エンコウ祭り
南国市久枝、前浜地区では6月第一土曜日に「エンコウ祭り」が行われます。エンコウとは河童のような妖怪のことで、水難事故等がないように水との関わりの深いエンコウにお願いをするお祭りが「エンコウ祭り」です。
橋のたもとのエンコウ棚
久枝、前浜地区の後川沿いの橋の袂でエンコウ祭りが行われるいると聞き、2010年6月5日に様子を見に行ってきました。
私は西から、境目橋のたもと(前浜西組)、伊都多橋のたもと(前浜中組)、紀貫之の大湊泊地跡の碑の建つ公園(前浜寺家(じげ)組、さんのう橋のたもと(前浜東組)、水門河口近くの橋の西川(浜窪組?)、下島橋のたもと(下島組)、宮前橋のたもと(久枝西組?)、前川橋のたもと(久枝中組)、トリム広場のすぐ西の橋のたもと(久枝東組)のエンコウ棚の9箇所のエンコウ棚とその様子を見てきました。尚、上記にカッコ書きで書いてある組の名前は間違っているかもしれません。
それぞれの組でエンコウ棚の作り方が異なり、面白いと思いました。久枝の人に聞いた話では、久枝は四角く屋根を作り、前浜は上で菖蒲を結ぶ様にするのが特徴だという事でしたが、前浜地区の前浜中組、寺家組のエンコウ棚の屋根は平たかったです。下の写真は、上に記載したのと同じ順に左から順番に並べたものです。
準備の様子
エンコウ祭りは子供たちのお祭り。一昔前までは、男の子達だけで全ての準備をしていたそうですが、今は子供の数が少なくなってきたことに加えて、塾や部活等で子供達も忙しくなってきたので、昔の子供のおんちゃん、おじいちゃん達がお手伝いをしていました。
エンコウ祭りの準備作業は、エンコウ棚に関わることと、周辺の提灯や花火発射台に関わることの2つに大きく分かれます。
- 菖蒲を刈る
- 菖蒲を洗う
- 組によっては、エンコウ棚の下に海砂利を敷く
- エンコウ棚を作る(枠に菖蒲を挿し壁や屋根、棚を作る。棚には檜の葉を敷く組も)
- 夕方、エンコウ棚にお供えをする(蛸の入ったキュウリ揉みと日本酒のところが殆どだが、キュウリ等の生野菜を備えている組も)
- 提灯を吊るす柱をたてる
- 組によっては、提灯の重しに提灯の中に砂を入れる(蝋燭提灯の組と電球提灯の組有り)
- 提灯を飾る
- ロケット花火(子供達は「しゅうびん」と呼ぶ)等の発射台を取り付ける
30代と思われるお父さんが、「僕らーが子供の時は先輩らーに色々言われながらやった。エンコウ棚の枠らーなかったも。当日の朝から、木やら竹やらを組んで、枠作ってから菖蒲を挿してエンコウ棚を作ったが。昔は道路も土やったき、枠の木をそのまんま打ち付けることができたしねぇ。それに護岸工事もされてなかったき、菖蒲も自生しちょったし、根が深うまで張ちょったき茎も太かった。色々変ったけんど、この菖蒲の匂いだけはかわっちゃーせんねー。菖蒲の匂いをかぐとエンコウ祭りやという気がする」と話してくれました。
夕方から花火や爆竹
夕方、日が傾きだすと、近所の子供達、大人達がたくさん集まってきます。まずは、エンコウ棚に供えられたキュウリ揉みをお箸で一つまみし、手のひらに受け、頂きます。そして、置かれている日本酒をお猪口に少し入れ、頂きます。そして、エンコウさまに水難事故がないようにお祈りをします。子供もおじいちゃんもおばあちゃんも、皆、来るとまずお参りです、
子供達はこれからがお楽しみ。地区を回って集めた寄付金で買った大量の花火や爆竹をどんどん始めます。とにかく豪快にバンバンと橋の上から川面に爆竹を投げ入れたり、ロケット花火を連射したり。当然、花火や爆竹の燃えカスや破片も飛んできて私も何個か当たりましたが、これは、当たる様なところにいる方が悪い?!
もちろん、手に持ったままやるおとなしい花火もありましたが、多くは派手はロケット花火や爆竹でした。大人たちも「おーいはよう、ばんばん花火打ち上げや」と、男の子達に声をかけていて、とにかく子供達が楽しそうに花火を楽しんでいたのが印象的でした。
ぶらりMAP
以下のリンクをクリックすると、詳細な地図を表示します。
取材日:2010年6月5日
掲載日:2010年6月22日