土佐凧

土佐凧

凧は古代中国で兵器や宗教的な占いの為に作り出され、平安時代に我国に渡来したと言われています。 土佐では、長曽我部氏が戦国時代の四国平定に、空とぶ兵器としてこれを用いました。

土佐凧を揚げて祝う

江戸時代になってから、高知県の東部地域では、土佐凧を揚げて男児出生を祝ったり、還暦の祝いに凧揚げをしたりする風習になっていったと言われています。

土佐凧を揚げて祝う行事では、親凧に竹駕籠をつるし、その中に景品を書いた札を入れました。そして、この竹駕籠に紙で蓋をしその先に百草のような導火線を付け、凧を上げる。この導火線の火が竹駕籠の紙蓋を燃やすと、中の景品札が地上に流れ出るといった仕掛けです。

この仕掛けや札のことを「ジャアラ」と呼ぶらしいのですが、これを奪い合う様が壮観だったそうです。景品は豪華で、昭和の初め頃は、景品にタンスなんかもあったそうです。すごいですね。

土佐凧を揚げ大会

冬には勇壮な土佐凧揚げ大会が香美郡の数箇所で行われます。

写真協力:吉川染工場

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