師走

冬至

新暦の12月21日ごろ。この日は昼が1年中でもっとも短く、夜が長い日です。

この日ゆずを入れたお風呂に入ると風邪をひかず無病息災だといわれています。高知県内のゆずの産地・安芸市や馬路村でとれた冬至用のゆずの甘ずっぱい香りの湯気に包まれながら、湯船に浮かんだゆず玉で体をこすれば、頭から足先までぽかぽかと温まります。

県内各地の温泉でも、この頃にゆず玉を浮かべてくれるので、ゆったりと1年の疲れを癒してみるのもいいかも。

すす払い

12月13日をむかしは正月の準備をする「事始め」といい、年末の大掃除であるすす払いも「事始め」のひとつでした。

すす払いは単なる掃除ではなく神棚や仏壇を清めて歳神(としがみ)さまをまつる準備のための宗教的な行事だったそうです。

現在では実際の大掃除はもう少し暮れが近づいてから行うのが普通で、高知でも築城四百年を2001年に迎えた高知城では毎年12月28日に、毎年すす払いが行われます。

管理事務所の職員が約10人、長さ3〜4メートルほどの竹(高知公園内に生えている唐竹!)をはたき代わりに、普段手の届かない軒下のクモの巣やほこりや積もった汚れを取り除いて迎春準備が整うのでした。

大晦日

月の末日のことを晦日といいます。

晦日は、「30日」のことで、これに対して、12月31日は、1年の最後の日であるので頭に大≠付けて「大晦日」と呼んでいます。

大晦日の日は、忙しくて食事を作っている暇がないので、簡単に作れる年越しそばを食べるようになったと言われていますが、高知ではやはり皿鉢。大晦日にお正月用の皿鉢を作るところもあれば、早速、年越しそばと皿鉢を囲んでお酒を飲みながら新年を迎える土地もあるようです。

安芸郡などの山間部の農家ではタケノコ・シイタケ・ミョウガ・リュウキュウ(ハスイモ)・こんにゃく・渓流魚のアメゴ(アマゴ)の姿ずしで「田舎ずし」をつくり、酒を呑みながら新年を迎えるそうですが、この「田舎ずしの皿鉢」、豪華な皿鉢料理もいいけれど、なんとも風情のあるお正月が迎えられそうではありませんか。

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