桑田山の雪割桜

桑田山の桜

高知県須崎市に桑田山というところがあります。この地区は、2月中旬〜3月中旬に、美しい濃い桃色に彩られます。美しい濃い桃色の花をつけるのは、椿寒桜(ツバキカンザクラ)。まだ、雪の残っている時期から咲き始めるので、地域の人達は親しみを込めて「雪割桜」と呼んでいます。

下の道路を歩きながら見上げた所 雪割桜(椿寒桜) 売店とトイレ付近

行き方

桑田山地区に行くのは、2つのルートがあります。吾桑地区の国道494号から行くルートと県道315号から行くルートです。両ルート共、正直言って結構大変です。須崎市の国道を離れ、1車線の道をどんどんどんどんと山に向かって上っていきます。もちろん、場所によっては1.5車線位有り、行き違いも出来ますが、少し道が狭いのは覚悟して行った方が良いと思います。(雪割桜の咲き乱れる山々を見ると、細い道を上がってきたかいがあったと思います)

この時期は「桑田山雪割桜」の幟が沿道に立っていますので、これに従って上がっていけば、道に迷う事はありません。また、所々に色濃い雪割桜(椿寒桜)が咲いており、目を楽しませてくれると共に、ワクワク感を駆り立てます。途中、「桑田山温泉」があり、この建物を過ぎると、美しい雪割桜(椿寒桜)の景色は間もなくです。地元の人の誘導に従って、車を駐車スペースに入れ、後は歩きます。

桑田山集落 雪割桜(椿寒桜) 桑田山神社の階段

私は、桑田山神社の前の臨時駐車場に車を入れました。ここではまだ、雪割桜(椿寒桜)の群生(植?)を見ることは出来ません。車を降り、坂道を300メートル位歩くと、山の斜面の雪割桜(椿寒桜)と菜の花の群生が目に入ってきます。そのまま、車道を歩いていくのは遠回りになるようで、山の段々畑を横切って良いように、小さな看板が近道を示してくれていましたので、私は近道で上がっていきました。

桑田山雪割桜(椿寒桜)の由来

現地に、由来等がかかれた看板が立てられていましたので、一部要約して引用します。

昭和8年2月25日、西谷部落の者数名が松山道後温泉にサイクリングに行った帰り道、坂川奥ノ谷部落を通過した。この時、民家の軒先に桜が咲いていたをの見た。庭先に老婆がいたので、一枝を分けてもらい持ち帰り、数枝に分け接木をして育てた。その中で、さくらんぼの台木に接木したものが生育し開花をした。(昭和18年 松坂さん記)

平成2年2月15日、桑田山に雪割桜を保存し、地域に活気をつけたい一念で、地域の農家に依頼し5年生位の雪割桜の苗木を分けてもらい、小夏畑を伐採し、そこに植える。平成7年頃より、花が人目に触れるようになり、徐々に人々が集まって来るようになり、賑わい始めた。(平成18年2月20日 松坂さん記)

山全体には約1000本の雪割桜(椿寒桜)が植えられているそうです。尚、この雪割桜(椿寒桜)は、シナミザクラとカンザクラ、又はカンザクラの交配種と推定されています。

公衆トイレも完備され、地域の方が作ったおいしい田舎寿司等も売られています。散策道もありますが、この地域全体をハイキングするのも良いと思いました。開花時期は、少し寒い時期ですが、小春日和の一日、美しい雪割桜(椿寒桜)を見に行かれては、いかがでしょうか。(2007年3月8日)

メモ

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