土佐湾から陸を眺める
海遍路というプロジェクトにお誘い頂く機会があり、高岡郡中土佐町上ノ加江から須崎市池ノ浦までシーカヤックに乗って、土佐湾から陸を眺めるという貴重な体験をしてきました。機会を与えてくださった皆様に感謝!
シーカヤックは目線が低い!
初めてシーカヤックに乗りましたが、はまってしまいそうな位、楽しかったです。漁船に乗ってホエールウオッチングに出て沖から陸を眺めたり、遊覧船やフェリーに乗って陸を眺めたりする機会はありましたが、シーカヤックは始めて。動力のない船に乗るのも始めて。どんな感じなんだろうとドキドキワクワクで出かけました。
私は3人乗りの真ん中。前にプロジェクトリーダー山岡教授、後ろに世界的カヌーイストの八幡さんで、安心の布陣。船酔いするのではないか…と思いましたが、この日は思ったよりも風もなく波が静かでスーと気持ちよく海に漕ぎ出しました。想像しているのと、体験するのとでは全然違う。お〜海面1メートル程の目線ってこういう感じなんだと、まず、感動!!
無人島に上陸
途中、須崎港湾を横切ったあたりにあった神島という小さな無人島に上陸。底が浅いシーカヤックだからこんなに簡単に、ここ寄ってみましょうか…と上陸できるのか…。持ってきた食べ物を皆でつまみ、少しだけ腹ごしらえ。海も空もきれいで気持ちの良い休憩時間でした。
無人島の後は横浪半島の景色を楽しみながら、東へ。リアス式海岸の僅かな平地に家々が集まっている小さな漁村。背景は切り立った山。昔は船が交通手段だったからこそ、できた集落なのだろう。陸地から入ってきて、こういう平地を見つけるのは難しそうだけど、船からだと見つけやすい。「あっ、ここなら上陸できそう」や「ここなら、開墾すれば住めそう」と、ここに最初に住み着いた人は思ったのだろうか…。
地形が面白い
室戸が世界ジオパークに認定されたけれど、きっと、この横浪半島の地形や地質も室戸同様に面白いのではないだろうか。室戸の黒耳海岸にあるようなシマシマになった地層が水面と並行ではなく、グググッと強い力で押し上げられた様に斜めになっていたり、ほぼ垂直になっていたり。素人の目でも、あー地震で隆起して出来たんだろうなぁと思う場所満載。もう一度、地質の専門家と一緒に来て、説明を受けながらシーカヤックで巡ってみたいと思う。
岩のトンネルや岩礁の間を抜けていくことができるのもシーカヤックならではのこと。土佐湾でシーカヤックに乗れ、沿岸の地質や地層の説明等を受けられる仕組みがあると、多くの人に新たな高知のよさを知ってもらえるのではないかと思う。今後に期待!