ニタリクジラ

ニタリクジラのジャンプ
Photo by K.nakanishi
英語名
Bryde's Whale(ブリュードのクジラ)とTropical Whale(熱帯のクジラ)の2つの名前を持ちます。
分布地域
熱帯から亜熱帯海域。摂氏18〜27度の海域を好みます。太平洋、大西洋、インド洋に生息し、内3分の2が北半球に生息すると考えられています。沖合い型(大型)と沿岸型(小型)の2つの型が確認されており、中央太平洋には8千〜9千頭が生息すると考えられています。他の種類のひげクジラ類はもっと冷たい海域にまで回遊する事から、ニタリクジラは独特なクジラと言えます。
行動パターン
ニタリクジラは1頭か小数の群れで発見される事が多い様です。他のひげクジラとは異なり、同じ海域に住み着き1年中繁殖しているニタリクジラもあるようです。
オキアミ類、イカ類、イワシやニシン、サバなどの小魚の小さな群れを食べているようです。
体長
雄:約12.8メートル
雌:約13.2メートル
子供のクジラは約4メートルで生まれ、約7メートルで離乳します。
体重
雄:約13トン
雌:約14トン
成熟年齢
約9年
妊娠期間
約11〜12ヶ月
寿命
十分調査されていないため正確には不明。ほぼ、人間と変わらないのではないかと推測されます。
体温
ほぼ、人間と同じ。哺乳類であるので、他の哺乳類も同様。
身体の色・特徴
背中:スモーキーグレイから黒灰色。ケイソウ類により茶色味を帯びた個体もいます。
腹面:淡い色。ブリーチングでは薄いピンク色に見えます。
頭の上に3本の稜線があり、ウネはへそまで伸びています。
名前の由来
イワシクジラでありながらナガスクジラに似たブローを吹き上げる。ナガスクジラに似た背びれを持っている。水中での体色がシロナガスクジラに似ている等、他のクジラに似ている事が多いことから付けられました。
その他
ひげクジラ類は、一般的に雄より雌の方が少し大きい。
ミンククジラよりも大きく、イワシクジラよりも少し小さい。
1878年まで分類されていなかった。
1955年に日本では、イワシクジラとニタリクジラが分類された。
かつおの群れといっしょにいることが多かったことから、高知や和歌山では「カツオクジラ」とも呼ばれていた。
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